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本のこと、社会学のこと

ゼミが始まりました(2015年4月版)

新年度をむかえ、ゼミが開講しました。

4月から参加した新3年生は、いま大きく戸惑っていることかと思います。ゼミの「受講の仕方」というのは独特で、これまでみなさんが受講してきたスタイルの講義とは大きく違うからです。また椎野ゼミというところは不思議なところで、正規の受講生よりも登録外、つまり「もぐり」の学生が多いのです。中には2年次から参加している人もいます。そうすると、同じ3年なのに「妙に溶け込んでいる学生」もいる訳ですから、気後れしてしまう人もいるかもしれません。

さらに椎野ゼミは、絶えず卒業生が出入りしています。僕もそうで、卒業して10年以上経ってから再度受講している人もいます。だから議論は常に白熱し、終わるのが20時を回ることもしばしばです。たまに守衛さんから追い出されることもあります。

でも大丈夫。このブログでは、椎野ゼミでの学び方を書いていきますので、参考書代わりに使ってください。

さて、ゼミの学び方について戻ります。

これまで受講してきて講義とゼミは、いったいどう違うのか。ざっくりと説明しましょう。

1. 議論しなければならない

椎野ゼミは映画を観て、批評したりディスカッションをします。メンバーはそれぞれ、鑑賞中に考えたことをたくさん出し合って議論をする訳です。みんな「一言居士」だから、黙っている人はほとんどいません。ディスカッションも数時間に渡るので、たまに「間」が空いてしまいます。でもそこでもメンバーは、「次に何を言おうかな」と考えているようです。最初は言葉にすることが大変かもしれないけど、数回参加していけば慣れます。

2. 発表しなければならない

ディスカッションだけではなく、プレゼンテーションをする機会も増えます。
上映を担当した人はその映画について解説したり、その作品を選んだ理由をプレゼンテーションしなくてはなりません。またそれだけではなく、卒論を書くにあたっての資料を読んで、他のメンバーに解説しなくてはなりません。人前で発表することが一気に増えることも、他の講義との大きな違いです。

3. 文章を書かなくてはならない

映画を観てディスカッションをして、その日のゼミが終わります。でもメンバーには、まだやることが残っています。その映画についてのレポートを書いて、提出しなければなりません。執筆と提出をうっかり忘れたり、ついつい先延ばしにしてしまうと書かなければならないレポートは溜まってしまいます。できたらその翌週の前半までには提出した方がいいでしょう。

4. (さらに)卒論を書かなくてはならない

そして4年になると、さらに卒業論文を書かなくてはなりません。椎野ゼミの場合、最低でも2万字の論文を提出する必要があります。提出しないと卒業できません。ここ数年の4年生を毎年見ているのですが、春学期のうちは3年と同じように過ごしているようです。でも、夏休みが過ぎると慌て始めます。学園祭が終わると焦り始めます。冬休み直前になると顔が青くなっています。計画的に書いて、早めに提出しましょう。

これらのことを一言で言うと、「言葉を使わなければならない」と言うことに尽きるかもしれません。そう、椎野ゼミはものすごく多くの言葉を使います。言葉で考えて、言葉で文章を組み立てることが、椎野ゼミで核心です。

どこのゼミ、どこの学部、そしてどこの大学でもやっていることは同じはずです。昔からゼミというのは、「考えて、発表する」ものです。でも椎野ゼミは上記のことから考えて、「文教大学で一番のスパルタゼミ」だと僕は思っています。椎野先生は一見飄々(ひょうひょう)としています。優しそうに見えます。怒りません。怒鳴りません。でも、やっている「教育」は学内でも厳しい方でしょう。

でもそこを通り抜けると、みなさんの「言語感覚」は相当鍛えられているはず。そして他の誰よりも、言葉に対して鋭くなっているはずです。そんなスパルタなゼミでも、心配することはありません。先生も僕(えんどう)も、出来うる限りの指導と支援をします。これまでに、ゼミが大変すぎて死んだ人はいません。一緒に頑張りましょう。